中畑監督 東京D初勝利「インタビューここ?来たことないから迷っちゃった」

[ 2013年7月6日 22:12 ]

<巨・D>東京ドームで勝利し、ファンに帽子を振る中畑監督(左)

セ・リーグ DeNA4―3巨人

(7月6日 東京D)
 「えっ、ここでいつもやってるの?来たことないから迷っちゃったよ。ハッハッハ」。勝利監督インタビューの場所に姿を見せたDeNA・中畑監督は、東京ドーム初勝利のうれしさを冗談を飛ばしながら、照れてみせた。

 かつて選手時代は本拠地として数々の思い出を残してきた東京ドームで就任以来、引き分けをはさんで10連敗。負け続けている間、その話題が出ない日はなかった。「これでしばらくは言われなくて済むでしょ。ガハハッ」と大笑いをしてみせたが、それはうれしさというより安堵の大笑いだった。

 8回に巨人が一時勝ち越しとなる3点目を入れた時は、ベンチで地団太を踏み、顔から悔しさがありありとうかがえた。「惜しかったではダメ。プロは勝たないと」常にそう言い続けてきた中畑監督にとって、また惜しかったで終わるのは、許せなかった。

 指揮官の怒りに選手が燃えての執念の逆転劇。「ウチが持っている力を最大限出して勝てた。感動!」と総力戦での勝利をもぎとった選手を最後まで称えた。

 7日は3連戦最後の試合。エース三浦を立て、勝ち越した「気持ちよく東京ドームを去りたい」と話した指揮官。借金はまだ2桁あるが、初のクライマックスシリーズへ、大の苦手の巨人に勝ち越すことは、後半戦に向けて大きな自信になるはずだ。

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