大野、やっと今季初勝利！岩瀬＆山本昌の助言で連敗脱出

＜中・横＞今季初勝利を挙げた大野

セ・リーグ 中日４－０ＤｅＮＡ

（5月3日 ナゴヤＤ）
　中日の左のエース候補が待望の今季初勝利を挙げた。６度目の先発となった大野が７回３安打無失点、１３５球の熱投。１カ月間苦しみ続け、やっと手にしたウイニングボールをじっと見つめた。

　「一つ勝つのは大変なんだと痛感した。前回負けてすごく悔しく“もうダメだ”と思ったけど、いろんな人の話を聞いてそれを乗り越えられたんで、勝てたと思う」

　吉見に次ぐ先発２番手として初の開幕ローテ入りを果たしたが、ここまで０勝４敗。前回登板の４月２６日の広島戦（マツダ）では５回の好機で代打を送られ４回５安打２失点で黒星を喫した。

　もがく左腕に救いの手を差しのべたのが２人の名球会左腕だ。前回登板の前に岩瀬がスライダーの投げ方を伝授。「握りはこれまでと一緒だけど、腕の振り方が違う。きょうもすごく使えた」。４月３０日に１軍合流した山本昌からは「オレは５月終わりまで１勝もできずに球宴までに７勝したことがある。４連敗ぐらい気にするな」と気持ちを楽にしてもらった。

　「まだまだですけど、これをいいきっかけにしたい」。２４歳が暗いトンネルを抜けた。