阿部3戦連発!東京ドームで打てば負けない34連勝!!

[ 2013年5月4日 06:00 ]

<巨・広>6回無死、右越えに3戦連発となる9号ソロを放つ阿部

セ・リーグ 巨人5-4広島

(5月3日 東京D)
 一振りで空気を一変させた。これが4番の仕事だ。巨人は2点ビハインドの6回。先頭の阿部がフルカウントからの内角シュートを右翼席へ突き刺した。10年9月以来3年ぶりの3戦連発となる9号ソロ。これが逆襲への号砲となった。

 「(シュートを)打ち損じずしっかり捉えられた。いい集中力で打てたかな」。主将は涼しい顔で振り返るが、この一発でチームは奮い立ち、さらにこの回は相手失策にも乗じて同点。最後は延長10回に脇谷がサヨナラ中前打で決めた。

 阿部が東京ドームでアーチを描いた試合は34連勝。10年7月4日の阪神戦(東京ドーム)から、足かけ4年にわたって負けていない。巨人軍72代4番は「4番が打てば負けない」が口癖だ。真の4番像を背中で示してくれたのが、01年の入団時に62代4番として君臨していた松井秀喜氏。「4番というのは、みんなが打ってほしい時に、本当に打ってくれるんだなと感じた」。その松井氏が5日の国民栄誉賞授与式に備えて帰国したが、今は阿部が「巨人の4番」としての存在感を受け継いでいる。

 疲労から体調は決して万全でなく、風邪気味のまま。相手バッテリーからも徹底したマークに遭い、甘い球は簡単に来ない。この日も1、2打席目は連続四球だった。だが、グチはこぼさない。「そこを何とか我慢して、打てる球を積極的に打っていけたらいい」。言葉でなく背中で引っ張る。それは松井氏から教わったものだった。

 ▼巨人・原監督(今季最多4万5372人の前でサヨナラ勝ちし)球場の雰囲気もいいですね。サブプレーヤーがいい働きをしてくれている。

 ▼巨人・ホールトン(4回まで無失点も5回に4失点し降板)球数が多くなってこうなってしまった。スライダーとチェンジアップの抜け方がよくなかった。

 ≪V確率90%≫巨人は脇谷が初のサヨナラ打を放ち、09年以来となる両リーグ20勝一番乗り。ここまで8敗(2分け)だが、2リーグ制以降、巨人が8敗以下で20勝に達するのは83年以来30年ぶり11度目。過去10度の最終順位を見ると優勝9回、2位1回となっておりV確率は90%になる。6回には阿部が3試合連続の9号。3試合以上連続本塁打は、10年9月9~11日の3試合連続以来通算7度目。4試合まで伸ばすと、04年の6試合連続、09年の5試合連続に次ぎ3度目になるがどうか。なお、自身が東京Dで一発を放った試合にチームは34連勝となった。

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