角中V打!ロッテ、リーグ今季最多9度目の逆転勝利

[ 2013年5月4日 06:00 ]

<オ・ロ>7回2死満塁、角中は中前に逆転の2点適時打を放つ

パ・リーグ ロッテ5-3オリックス

(5月3日 京セラD)
 普段はガッツポーズなどしない角中が照れくさそうだった。1点を追う7回2死満塁。昨季まで同僚だった左腕・松本の138キロ直球を中前にはじき返した。昨季の首位打者が決勝2点適時打を放つと、一塁ベース上で右手を軽く上げ、拳を「く」の字に曲げて「コブラ」の形をつくった。

 「いいところで打ててよかった。ポーズは強制。やらないといけないことになっているんで…」

 どこかで見たことがある。ジャンボこと、プロゴルファー・尾崎将司のガッツポーズだ。4月25日の男子プロゴルフツアー「つるやオープン」初日で、66歳が9アンダーの62で回り、「エージシュート」を達成。岡田主将らがロッカールームでそのシーンをテレビ観戦し、自然と「タイムリーを打ったらやろうぜ!」と声が上がった。

 27日のソフトバンク戦(QVCマリン)で初回に2点二塁打を放った井口がコブラ第1号を演じると、岡田は「ベンチのみんなもやって、塁上の選手が応える。チームに余裕がある証拠」と、コブラポーズこそがチームの勢いを象徴していると言った。

 今季16勝のうち、9度が逆転勝利でチーム全体に粘り強さも出てきた。角中も「昨年まではリードされたら諦めムードになっていた。今は接戦になれば、逆転できるぞという雰囲気になる」と打ち明ける。今季2度目の同一カード3連勝で、貯金は今季最多3とし首位・西武とも1・5ゲーム差。「逆転のロッテ」が、獅子の背中を視界に捉えた。

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