マートン 反省なし…無期限2軍、電話で厳重注意

[ 2012年8月19日 06:00 ]

荷物をまとめて宿舎を出る阪神・マートン

 阪神のマット・マートン外野手(30)が18日、出場選手登録を抹消された。17日ヤクルト戦(神宮)で2度の拙守を犯し、試合後の緊急ミーティングで関川外野守備走塁コーチと口論に発展。高野栄一球団本部長は「抹消は懲罰的な意味ではない」と強調したが、首脳陣は復帰の期限を設けず、心身のリフレッシュに専念させる考えだ。

 球団はこの日、峯本達雄チーム運営部長が三宅徹国際スカウトを通じて、マートンに電話で厳重注意。ただし、罰金や謹慎などそれ以上の処分をする考えはない、とした。和田監督は0―1で敗れた試合後、今後の処遇について「いろいろなものがたまっている。自分の中で解消して、ゲームにも出て、いい状態で帰ってきてほしい」と、依然として戦力として考えていることを明かした。

 マートンはこの日の早朝に帰阪。最短10日間で戻る気持ちかと問われると「自分ではコントロールできない。やれることをきっちりやるだけ」と厳しい表情で答えた。新幹線の車内からは短文投稿サイト・ツイッターで「家族と会えるのが楽しみ」と書き込むなど反省する様子は見られない。

 今季は打撃不振が守備などにも影響し、再三、トラブルを起こしている。メンタルが不安定なまま復帰しても、同じことの繰り返しだけに、山脇守備走塁総合コーチは「期限は設けていない」と、改心しなければ無期限で調整させる考えを明かした。

 マートンは19日に鳴尾浜での2軍に合流。昨年オフに2年契約を結び、来季の選択権は球団が持つが、生まれ変わった姿を見せなければ、1軍に戻ってくることはないかもしれない。

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2012年8月19日のニュース