ソフトバンク3位浮上!大隣11勝目で投手4冠!

[ 2012年8月19日 06:00 ]

<オ・ソ>8回4安打1失点で11勝目を挙げたソフトバンク・大隣

パ・リーグ ソフトバンク4-1オリックス

(8月18日 京セラD)
 かつての自分を脱ぎ捨てた先に栄光があった。初回、ソフトバンク・大隣が先頭のスケールズを空振り三振に仕留めた直球は136キロ。この夜の最速も139キロ止まりだった。しかし、脱力して投げる球は数字以上に切れた。8回1失点で08年の自己最多に並ぶハーラートップタイの11勝目。防御率1・78、勝率・733、3完封と合わせ、投手4冠だ。

 「数字は気にしません。最後にその場所(4冠)にいられればいい」と素っ気ないが、目標は夢ではなくなった。「先発投手としての最高の栄誉」。それは母校・京都学園(旧京都商)の偉大なる先輩・沢村栄治の名を冠した「沢村賞」で入団当初から目指している。過去5年間で28勝。昨年はわずか3勝だったが、今季は徹底した体調管理で才能が開花した。14日には小久保が今季限りでの引退を表明。「数年前、完投目前で降板した時“おまえはダルビッシュのような切れはない”と言われ、イケイケの投球はダメだと気づいた。小久保さんの言葉がなければ今の自分はない。花道をつくりたい」と気持ちが入った。

 チームは4連勝。6月23日以来の3位に浮上した。伸び悩んだ左腕にエースの風格が漂ってきた。

 ▼ソフトバンク・岡島(9回を3人で片付け6年ぶりのセーブ。今季43試合に登板し防御率0・00)やるべきことをやれている。

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2012年8月19日のニュース