楽天のルーキー釜田 プロ初完封で5勝目!

[ 2012年8月16日 21:09 ]

プロ初完封勝利を挙げ、星野監督(左)に祝福される楽天・釜田

パ・リーグ 楽天1-0日本ハム

(8月16日 Kスタ宮城)
 楽天のルーキー・釜田がパ・リーグ新人トップとなる5勝目を、プロ初完封で飾った。118球、5安打。1点リードで迎えた最終回には2安打を許し、2死一、二塁のピンチとなったが、最後は陽岱鋼に対しカウント3ボール2ストライクから高めのスライダーで空振り三振。マウンドで両手を突き上げ、喜びを表した。

 「9回投げ切るのは大変だと思いました。9回は3人で切りたかったんですけど、簡単に終わってくれなくて」と語りながらも、武器とする直球とスライダーのコンビネーションがさえ、三塁を踏ませなかった。「あっという間の1年でした。甲子園で経験したことを、今、ここで出しているかな」。

 1年前のこの日、8月16日は金沢のエースとして甲子園のマウンドに立っていた。153キロ9Kも習志野に1-2で3回戦敗退。だが、プロ入りに向けて「この負けを次に生かしたい」と語っていたその通りの活躍。不振で7月下旬に2軍落ち。しかし「リセットして投げた方がいいんじゃないか」と思い直し、デビューした5月の時のように気持ちで打者に向かっていった。復帰登板だった前回9日のオリックス戦は7回途中まで2失点で4勝目。そして今回初完封。すべてが成長の糧となっている。

 星野監督も「1―0は投手冥利に尽きる。大したもんだ」と語った。

 打線は7回1死二塁から枡田の左前打で均衡を破った。枡田は「「バットも折れていたので、どこに飛んだのかわからなかった」と言いながらも「釜田が良く投げていたから…ヒットになってよかった」と顔を上気させた。

 これで、楽天は首位の日本ハムとのこの3連戦に勝ち越し。チームは借金を2に減らした。

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