ストライクゾーンで勝負する黒田 ダル復調のヒントに

[ 2012年8月16日 06:00 ]

<ヤンキース・レンジャース>2安打完封勝ちの力投を見せたヤンキース・黒田

ア・リーグ ヤンキース3―0レンジャーズ

(8月14日 ニューヨーク)
 ヤンキース・黒田の安定感を示す数字がある。5月11日から18試合連続で「5回以上投げ3四球以下」となった。これはドジャース時代の10~11年にかけて自身が記録した21試合に次ぐ数字。

 大リーグで最も打者レベルが高いア・リーグ東地区に移籍しても、黒田は自身の投球を貫く。「四球も(安打も)そこからつなげられたら一緒。ストライクゾーンで勝負する。その方がリズムも出る」との信念が表れている。連戦が続く大リーグでは、先発は長い回を投げることが最重要テーマ。黒田は後半戦以降は7戦連続6イニング以上とチームを助ける。

 ストライクゾーンを攻めるため、被打率は上がる。・245はダルビッシュ(レンジャーズ)の・238より悪い。それでも防御率はダルビッシュの4・54を上回り、リーグ8位の3・06。この日の黒田の投球はダルビッシュにとっても、メジャーで戦うヒントになり得るはずだ。

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2012年8月16日のニュース