巨人のM点灯阻止!平田“値千金”サヨナラ犠飛

[ 2012年8月16日 22:03 ]

11回中日1死満塁、サヨナラの生還を果たし、ナインから祝福受ける代走柳田(右端)と犠飛を放った平田(40)

セ・リーグ 中日1-0巨人

(8月16日 ナゴヤD)
 セ・リーグの首位攻防戦、中日―巨人18回戦は16日、ナゴヤドームで行われ、2位の中日が0―0で迎えた延長11回1死満塁から平田の中犠飛でサヨナラ勝ち。首位・巨人のマジック点灯を阻止した。

 延長11回1死満塁。時計の針は9時半を過ぎていた。この回に得点がなければ、引き分けとなる場面。「低めは捨てて、高めのボールだけガッついていこうと思っていた」という平田は、山口の2球目、外角の125キロのチェンジアップに泳がされる形となり、打球は浅い中飛。だが、三走・柳田の“ギャンブル”が的中する。巨人・阿部のブロックをかいくぐって間一髪セーフ。自身4度目のサヨナラ打を放った平田はベンチを飛び出したナインの手荒い歓喜のシャワーでびしょ濡れになった。

 「柳田さんに感謝です。(走っている間は)柳田さん、お願いしますって感じでした。(セーフになって)さすが柳田さんですね」。平田はお立ち台での“天然系”インタビューでファンの笑いを誘った。

 7月16日の広島戦(マツダ)以来の先発となった中田賢が5回までノーヒットの快投を演じ、7回まで2安打無失点。8回をソーサ、9、10回を田島、11回を山井が完璧なリリーフで巨人打線を抑え込んだ。だが、打線も巨人の先発・杉内に8回まで0点に抑えられ、9、10回も西村の前に無得点だったが、最後の最後に執念で1点をもぎ取った。

 首位巨人との直接対決を2勝1敗で勝ち越し、高木監督は「御の字じゃない。それ以上求めたら『何を言ってる』と言われる」と笑みを広げた。

 「きょう勝つのと引き分けでは大分違う。まだまだ優勝を諦めていないので、お客さんもいっぱい応援に駆けつけて下さい」と平田。これで巨人とのゲーム差は4・5。昨季のセ界王者はまだ死んでない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年8月16日のニュース