“精密機械”吉見 完封の予感は鳥谷への内角ボール球

[ 2012年7月26日 06:00 ]

<中・神>今季初完封で7勝目の中日・吉見は高木監督と握手

セ・リーグ 中日6-0阪神

(7月25日 ナゴヤD)
 今季11試合目にして初完封。中日・吉見にとって最大のヤマ場は、1点リードの5回2死満塁だった。鳥谷へ2ボール2ストライクからの内角直球がボールになり「勝った」と確信したという。最後は8球目の外角フォークで空振り三振に仕留めた。

 「それまでは外角の球をショートの頭の上に打たれるイメージしかなかった。あのボールになった(鳥谷の)内角球の逃げ方を見て“いける”という感覚になった」。打者のわずかな反応を見逃さず、心理的に優位に立つ。まさに制球力が武器の吉見ならではだ。

 後半戦も開幕投手を務めることは、前回登板の15日の巨人戦(ナゴヤドーム)の前に告げられていた。その試合に勝利した後、16日からの広島遠征では名古屋に残留せず、志願して参加。「間隔が空くから気持ちを切らせたくなかった。1軍は雰囲気が違う。ファームだと笑ってしまうことがあるから」。集中力とモチベーションを極限まで高め、最高の結果を出した。完封勝利はチームでも今季初。ナゴヤドームでは昨年から11連勝となったエースは本当に頼もしい。

 ▼中日・和田(3安打2打点。第5打席は本塁打が出ればサイクル安打も結果は中飛)人生で1度もやったことがないし、そんなに簡単には出ないですよ。

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2012年7月26日のニュース