加治前“千金”押し出し四球…お立ち台「正直迷った」

[ 2012年7月26日 22:35 ]

7回巨人2死満塁、代打加治前が押し出し四球を選ぶ。捕手鶴岡

セ・リーグ 巨人6-4DeNA

(7月26日 東京D)
 巨人がシーソーゲームの末にDeNAを6―4で下して引き分けを挟んで4連勝。東京ドームでの連勝を11に伸ばし、貯金を今季最多の22とした。

 決勝点は7回2死満塁から代打・加治前が選んだ押し出し四球。「正直、ここ(お立ち台)に上がっていいものか迷った」と、加治前は照れたが、2ボール2ストライクから2球ファールし、さらにフルカウントからファールを2球と粘いに粘って、もぎ取った値千金の1点だった。

 「みんなが作ってくれたチャンス。何とかつなごうと思っていた。できれば、ヒットを打ってきれいに決めたかったけど、1点取れて、仕事はできたので、うれしいです」。この日、ファームでデーゲームにも出場したという加治前は日焼けした顔をほころばせた。

 先発のホールトンは初回に2点を先行される嫌な展開。2回2死三塁からホールトンが中前適時打、自らのバットで1点を返すと、3回には2死三塁から阿部の適時二塁打で同点。4回にも2死から長野の右越え12号ソロと、2死から得点を重ねて勝ち越した。

 ところが、ホールトンが6回、ラミレスに13号ソロを浴びて同点。7回には西村をマウンドに送ったが、金城の左前打と荒波への死球で無死一、二塁のピンチを招き、阿部の失策で再びDeNAに勝ち越しを許したが、その裏、無死満塁から高橋由の押し出し死球で同点。さらに2死満塁から加治前が押し出し四球で再び勝ち越した。

 8回は山口、2点差とした9回はマシソンと“方程式”通りに救援陣をつなぎ、DeNAの反撃を振り切った。“タナボタ”の勝利に原監督は素直に喜べない様子だったが、27日からの広島戦に向けて「戦う態勢は整った」と前を見据えていた。

続きを表示

2012年7月26日のニュース