振れば大当たり!中島 球団新4戦連続猛打賞に「ホンマ?」

[ 2012年7月26日 06:00 ]

<西・ロ>ファンとハイタッチで引き揚げる西武・中島

パ・リーグ 西武4-2ロッテ

(7月25日 西武D)
 歴史に名を刻んだ。球宴を挟んで球団史上初の4戦連続猛打賞を達成した西武・中島はしたたる汗を気持ち良さそうにぬぐい、満面に笑みを浮かべた。

 「良かったですね。球団新記録?ホンマですか。全然知らなかった。でも2本打ったら次も打ったろうと思って。3本目はホームラン狙ってましたよ」。偉業を達成してもなお、柔和な口調はいつもと変わらなかった。

 第1打席こそ空振り三振に倒れたが、3回に貴重な3点目を叩き出す左翼線への適時二塁打。6回、さらに8回にも右前打を放った。ともに2ストライクと追い込まれてから右に運んだ。「追い込まれても強引に振りにいかなくなった。ほどよく、良い感じに打ててる」と自己分析した。

 10日ソフトバンク戦(西武ドーム)から左肩を痛めていた中村の復帰に伴い3番に戻ったが、3試合連続無安打と不振が続いた。そこで、打撃練習では竹バットで打撃練習に取り組んだこともあった。竹バットでは、軽いトスバッティングでも、バットの芯を外した場合、振動によって激しい手のしびれを感じ、ボールも飛ばない。このため、自然とバットコントロールが磨かれる。さらに試合では、追い込まれてからは指2本分バットを短く持った。その結果、ミート力が増し、次第に結果も付いてくるようになった。渡辺監督も「チームのポイントゲッター」と全幅の信頼を寄せる。

 チームは勝率5割復帰。自身も打率・319で首位打者に躍り出た。「後半戦が始まったらシーズンはあっという間。どんどん打ちますよ」。つながる打線の中心に背番号3がいる。

続きを表示

この記事のフォト

2012年7月26日のニュース