“赤イチロー”マルチ安打 日米通算3800安打に王手

[ 2012年7月10日 06:00 ]

<マリナーズ・アスレチックス>8回、中前打を放つマリナーズのイチロー

ア・リーグ マリナーズ1―2アスレチックス

(7月8日 オークランド)
 苦しみもがいた前半戦。それでも、マリナーズのイチローは6回にチーム唯一の得点につながる左翼線安打を放つと、8回は中前打。2試合連続のマルチ安打で前半戦を締め、日米通算3800安打に王手をかけた。

 「まぁ、いろいろありますけど、お伝えすることはできないですね」

 出場85試合で打率・261、93安打。メジャー12年目で自己ワーストとなった前半戦について多くを語ることはなかった。3番→1番→2番と不振による打順変更。敵地の打率・297に対し、ホームで・217と低迷しているのも、過去にない異変だ。

 ただ、日米通算3800安打に王手をかけたことで、4000安打も現実のものとして視界に入ってきた。今季の1試合1・07安打ペースで換算すると、来年8月中旬には到達。メジャー史上2人しかいない4000安打が、今後のイチローの新たなモチベーションとなる可能性はある。

 1955年にシアトルに存在した独立リーグ球団「レイニアーズ」の赤いユニホームで臨んだこの日も、チームはサヨナラ負けを喫して借金15。ダルビッシュとの再戦が、イチローを「活性化」させるか。

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2012年7月10日のニュース