阪神オーナー「補強は考えていない」 現有戦力で巻き返しを

[ 2012年7月10日 14:51 ]

 阪神・坂井信也オーナー(64)は9日、大阪市福島区の電鉄本社で報道陣の取材に応じ、10日からの甲子園9連戦へ向けチームにゲキを飛ばした。

 「原点に戻ってやってもらわないといけない。ミスが続いて負けていたから引きずらないでタイガースの野球をしてほしい。場所が変わって状況も変わるから頑張ってほしい」

 8日の巨人戦で今季最悪の6連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅。その試合後、神戸市内の自宅で取材に応じた坂井オーナーは「補強は考えていない」と現有戦力での巻き返しに期待を寄せていた。借金は「9」にまで膨れあがり、10日に負ければ2桁に到達するだけに「一からやってもらわないと」と必勝を厳命していた。

 また、9日に都内で開かれた実行委員会に出席した高野球団本部長は前日8日の試合後に和田監督、有田ヘッドコーチを激励したことを明かし、「まずはこの戦力で。いまいるメンバーでやってもらいます」と7月末を期限とする補強策に頼らない現有戦力での巻き返しを望んだ。若手起用への切り替えなど今度の方針についても「これからどうするかは、監督、ヘッドと話をしていきます」と積極的に意見交換していく姿勢を示した。

続きを表示

2012年7月10日のニュース