江川氏「光栄」も打診否定、“要請”固辞

[ 2011年11月12日 06:00 ]

自宅前で報道陣に対応する江川卓氏

巨人・清武球団代表 渡辺球団会長批判

 江川氏は外出先から帰宅した午後6時すぎ、東京・南麻布の自宅前で報道陣に対応した。ヘッドコーチ就任の要請、打診があったことを否定した上で「希望していただいて、その途中だったのかもしれない」と話した。

 「20年も現場を離れていて名前を挙げていただくのは光栄です。ただ状況が状況。30数年前に入団したとき小林繁さんに凄くご迷惑をかけたことが今でも引っ掛かっている。岡崎さんにもご迷惑をおかけするし、こういう状況で話が進んでいくのは難しいと思う」

 78年、ドラフト前日の「空白の一日」を突いて巨人と電撃契約。これが却下され、巨人がボイコットしたドラフトで江川氏の交渉権を獲得した阪神にいったん入団して巨人へトレード。「金銭で…」と強く求めたが、結果的には小林繁氏との交換トレードとなった。

 負い目のある先輩の名前を挙げての辞退表明となったが「今年はここから先に進む状況じゃないけど、来季は分かりませんよ。来季は来季の状況がありますから」と近い将来の現場復帰に強い意欲をのぞかせた。

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2011年11月12日のニュース