斎藤隆 被災した地元宮城県で少年野球チームと交流

[ 2011年11月12日 16:50 ]

少年野球教室で子どもたちを指導する斎藤隆

 今季米大リーグのブルワーズで活躍した仙台市出身の斎藤隆選手(41)が12日、東日本大震災で被災した宮城県石巻市を訪れ、地元の少年野球チームと交流した。今回が震災後初めての帰国で「子どもたちの明るさにほっとした。笑顔を取り戻してくれることが一番の喜び」と語った。

 斎藤選手は大リーグ選手会を代表して野球道具を贈呈し、キャッチボールなどをして触れ合った。蛇田小6年の小山菜緒さん(12)は「野球を続けられるか心配だったけど、大勢の方のご協力で続けられた。道具は大切に使わせていただきます」とあいさつした。

 斎藤選手は11日に仙台市内の実家に戻り、津波で被害を受けた若林区の荒浜地区などを見て回ったという。「どこに行っても適切な言葉が出なかった」とショックを隠せない様子で、今後の支援については「野球でできることは少ないが、野球でしかできないこともある。長い目で見て活動したい」と話した。

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2011年11月12日のニュース