黒田、初の4月3勝!本人も“威力”に驚いた

[ 2011年4月26日 06:00 ]

カブス戦に先発し、3勝目を挙げたドジャース・黒田

ナ・リーグ ドジャース7-3カブス

(4月24日 シカゴ)
 ドジャースの黒田がフォークを多投して3勝目を手にした。カブス戦で6回2/3を9安打3失点。5点を先制してもらった初回、先頭の福留に右翼線二塁打されるなど2失点したが、すぐさま組み立てを変えた。

 「状態自体は良くなかったが、調子の悪い時にどれだけ試合をつくれるか」。スライダーが良くないと見るや、フォーク主体の投球に変更。初回はなおも続いた1死一、三塁のピンチで連続三振を奪って波に乗った。94球のうち27球、30%近くがフォークで、空振り17のうち10を奪って「フォークが早いカウントからも使えた。空振りが多くてびっくりした」と振り返った。

 フォークは自主トレ中の1月から「日本時代に近い感覚で投げられるようになった」と手応えを得ていた。昨季までは滑る大リーグ球に「制球が難しい」とし、全投球の1割程度に限定してきた。スライダー、シュートなど横の変化で勝負する右腕に、縦の変化が加われば投球の幅は一気に広がることを証明してみせた。4月中の3勝目はメジャー4年目で初。チームの勝ち頭にも躍り出た。「結果は1年間をトータルで見ないといけないが、勝てるに越したことはない」。単年契約でメジャー残留を決めた右腕は、貪欲に勝利を積み重ねていく。

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2011年4月26日のニュース