さすがドラ1候補!慶大・伊藤、圧巻4安打4打点

[ 2011年4月26日 06:00 ]

<法大・慶大>初回無死満塁、慶大・伊藤が右前に適時2塁打を放つ

東京六大学野球第3週最終日 慶大7-2法大

(4月25日 神宮球場)
 東京六大学野球は25日、神宮球場で2回戦2試合が行われ、第2試合では今秋ドラフト1位候補の慶大・伊藤隼太外野手(4年)が今季3号の2ランを放つなど4安打4打点。投げては田村圭投手(3年)がリーグ戦初勝利を挙げて勝ち点を2とした。

 圧巻の4安打4打点。三塁打が出ればサイクル安打の活躍に、伊藤は「狙って打てるものじゃないですから」。それでも「あれ(8回に山崎錬が三塁打)を僕の三塁打にしてくれないですかね」と、苦笑いを浮かべた。

 初回無死満塁。高くはね上がったゴロが一塁手の頭上を越えて先制の2点二塁打となったのが「伊藤劇場」の始まりだった。3回1死一塁では145キロ直球を強振。大学通算9号は軽々と右翼席まで届いた。5回に右前打を放つと、6回には自慢の俊足で二塁内野安打。独壇場の活躍にも「まぐれです。出来過ぎですね」と謙遜した。

 最上級生となり、他大学のマークも厳しい中で5試合で16打数8安打、3本塁打、9打点と打ちまくっている。「自分(の芯)をぶらさないかが大事。警戒はされるけれど、四球も出塁。ボールを追いかけないようにしている」。戦後13人目の3冠王も射程圏内。伊藤の猛打が2季ぶりの天皇杯を呼び込む。

 ◆伊藤 隼太(いとう・はやた)1989年(平元)5月8日、愛知県生まれの21歳。中京大中京3年夏は、愛知県大会決勝で愛工大名電に敗れ甲子園出場経験はなし。慶大では2年春からレギュラーとなり、3年春、秋にベストナインを獲得。昨夏の世界大学野球選手権では3年生ながら4番を務め、秋のアジア大会では学生からただ一人、日本代表に選出。1メートル78、84キロ。右投げ左打ち。

 <力道山の孫・田村、涙の初勝利>往年のプロレスラー、力道山の孫・田村が涙のリーグ戦初勝利を挙げた。3回に建部に右越えソロを浴びるも、打線の援護もあって5回0/3を2失点で踏ん張り「後ろには福谷や白村もいるので、気持ちを切らさずに投げました」と目頭を押さえた。慶応高では08年夏の甲子園でチームを8強に導くも、大学ではケガが続き、11日の立大戦でようやくリーグ戦初登板。「(力道山の孫ということが)嫌と思うこともあったけど、そのおかげで注目されて野球をやれている。感謝です」と話した。

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