下柳5回4失点も…意味深「ちょっとだけね」

[ 2011年3月31日 06:00 ]

練習試合<神・中>4回1死、下柳は谷繁に中前打を打たれる

練習試合 阪神5―6中日

(3月30日 京セラドーム)
 試合後に浮かべた不敵な笑みが、すべてを物語っていた。京セラドームの地下駐車場。阪神・下柳は意味深なコメントを残して、愛車へ乗り込んだ。

 「(調子は)まだまだだよ。(手の内を隠したか?と問われて)ちょっとだけね」

 残った数字だけを見れば、5回8安打4失点は不本意だったのかもしれない。だが、開幕ローテーション入りを手にしたベテラン左腕にとって、対戦相手だった中日は15日からの3連戦で再戦が濃厚。2週間後に迫ったシーズンでの対決を前に、手の内をさらけ出す必要はどこにもなかった。

 端的だったのは森野への配球か。1、2打席目で投じた全9球のうち、インコースは1球もなかった。両コーナーへの球の出し入れで勝負するのが本来のスタイル。結果を重視するのであれば、決してそのような攻めにはならなかっただろう。

 もちろん、反省すべき点もあった。2回1死一、二塁から、8番・谷繁に四球。余分な出塁が続く投手・小笠原の右前適時打につながり、1番・荒木にも3ボール1ストライクから遊撃への適時内野安打を打たれた。この回だけで計3失点。細かな制球力が、次回への課題として残った。

 「シモらしくなかったね。ボールが先行して。でも球は切れていたし(シーズン開幕までに)修正できるでしょう」

 真弓監督の信頼が揺らぐことはなかった。04年から8年連続となる開幕ローテへ向け、あとはコンディションを高めていくだけだ。

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2011年3月31日のニュース