オレ流全開、仰天プラン!胴上げ即「全員抹消」

[ 2010年10月3日 06:00 ]

胴上げされる落合監督

 【中日2-3ヤクルト】圧倒的な強さを誇った「竜の聖地」で中日・落合監督は6度、宙を舞った。前夜に優勝が決まり、レギュラーシーズン最終戦は黒星。有終の美は飾れなかったが、セレモニーでは時折、言葉を詰まらせながら、満員の観衆の前で優勝を報告した。

 「命がけで一生懸命戦った。その結果、ペナントを4年ぶりにこの名古屋の地に持ち帰ることができました」
 しかし、優勝の余韻に浸るのもこれで終わり。指揮官の頭の中はすでに次の戦いへと切り替わっている。この日は岩瀬、ブランコら5人を休養のために抹消したが、20日開幕のCSファイナルSに向け、会見ではさらに仰天プランを披露した。

 「全員抹消する。ルール上は支障はないという話だから。使いたいと思っていたやつに途中で痛いと言われても困るからな」。4日に現在登録されている28人全員を抹消し、ファイナルS直前まで誰も登録しないというもの。一時的とはいえ、1軍選手がゼロというのは前代未聞の事態だ。狙いは故障対策。登録していた選手がCS直前に負傷し、抹消すると10日間は戻って来ることができない。それならギリギリまで状態を見定め、万全の28人を選ぶ。ファイナルSまで試合がないからこそできる裏技だ。
 「これからまた新しい戦いが始まるんだから、1度まっさらにして誰が使えるか、使えないかを判断しないとな」とオレ流全開の落合監督。リーグVから日本一という「完全優勝」へのシナリオは、着々と練られている。

続きを表示

2010年10月3日のニュース