「仙台で終わりたかった」小坂、故郷で引退決意

[ 2010年10月3日 06:00 ]

現役引退を決めた小坂

 楽天から戦力外通告を受けた小坂誠内野手(37)が2日、今季限りで現役引退する決意を固めたことをスポニチ本紙に明かした。他球団での現役続行も頭をかすめたが、最後は「仙台に球団ができて、仙台で野球をするチャンスをいただいた。だから仙台で終わりたかった」と故郷での引退を選んだ。

 小坂は96年ドラフト5位でロッテに入団し、1年目に新人王を獲得。1メートル67、63キロと小柄ながら、超人的な守備範囲の広さと俊足を生かした走塁で2度の盗塁王、4度のゴールデングラブ賞を獲得。05年にはロッテの31年ぶりの日本一にも貢献した。だが、巨人移籍2年目の07年に右肩、楽天移籍2年目の今季は腰椎(つい)椎間板ヘルニアを併発。「僕の道具である肩も腰も思い通りにできなくなった」のも引退の大きな要因となった。
 14年間のプロ生活を振り返り「この小さな体でどこまでできるかと挑戦した世界。たくさんの経験をさせていただいた。関係者の皆さんには感謝しています」と話した。今後は未定だが「仙台、宮城、東北にご協力できることがあれば」と球団に伝えており、指導者の道を歩む予定だ。

 ◆小坂 誠(こさか・まこと)1973年(昭48)7月2日、宮城県生まれの37歳。柴田からJR東日本東北を経て、96年ドラフト5位でロッテに入団。97年に新人王、98、00年に盗塁王、99~01年と05年にゴールデングラブ賞獲得。06年に巨人に移籍し、09年から楽天。通算成績は1371試合で打率・251、19本塁打、303打点。家族は夫人と1男1女。右投げ左打ち。1メートル67、63キロ。

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2010年10月3日のニュース