日本ハム・建山、メジャー決断!ヤンキースが興味

[ 2010年10月3日 06:00 ]

メジャー移籍する意志を固めた建山

 日本ハム・建山義紀投手(34)が今オフにフリーエージェント(FA)権を行使してメジャー移籍する意志を固めたことが2日、分かった。

 シーズン中から温めていた思いだった。家族と一緒に札幌で生活し、すでに海外FA権を取得していた昨年も「最後までここで骨を埋めるつもり」と移籍の考えはなかった。しかし、同年齢の川上(ブレーブス)、上原(オリオールズ)、岡島(レッドソックス)、高橋尚(メッツ)の現役メジャーリーガーたちの活躍に刺激を受けた。特に上原は大阪・東海大仰星時代の同級生で、シーズン中も連絡を取り合い、米球界の情報などを入手してきた。
 ファイターズ一筋で12年目の今季は58試合で1勝2敗4セーブ、防御率1・80。親しい関係者に「まだ自分の球の力は生きている。同級生たちのプレーを見ていたら“オレも…”という気持ちになる」と胸の内を明かしている。
 建山のような右サイドからスライダーやシンカーを操る投手はメジャーでは少ない。現時点で米球界での知名度は低いが、すでにヤンキースが、今オフにポスティング・システム(入札制度)を利用しての移籍を視野に入れているダルビッシュとともに建山もチェックし、獲得に強い関心を示している。今週中にもメジャー挑戦の意思を球団に正式に伝える意向。CS進出を逃した日本ハムだが、今オフは絶対エースとリリーフの柱が海を渡る可能性が出てきた。

 ◆建山 義紀(たてやま・よしのり)1975年(昭50)12月26日、大阪府出身の34歳。東海大仰星で甲子園出場はないが、同級生だったオリオールズ・上原を抑えてエース。甲賀総合科学専門学校、松下電器を経て98年ドラフト2位で日本ハムに入団。先発、中継ぎとどんな役割もこなし04年は最多ホールドポイントのタイトルを獲得。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

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2010年10月3日のニュース