松坂 9勝でも手応え「4年間で一番自分に力がある」

[ 2010年10月3日 16:03 ]

ヤンキース戦の3回に失点し、がっくりとうなだれる松坂

 【レッドソックス7―6ヤンキース】テンポの悪さに地元ボストンのファンから時折ブーイングが飛んだ。今季最終登板の松坂は7四死球と崩れ、4失点で勝敗付かず。9勝6敗、防御率4・69でシーズンを終えた。

 悪条件が重なった。先発予定だった前日は、雨で開始が3時間半遅れた末に順延となった。ダブルヘッダー第2試合の登板となったこの日は1試合目が延長となり、プレーボールは17分遅れた。「ばたばたしてしまった。なんとかしないといけないと思ってマウンドに上がった」

 普段から入念にウオームアップをする松坂にとって準備不足は響く。制球が定まらず1回に2死球、押し出し四球で先制されると、2回は失策が絡んで2失点。5回で104球を費やした。

 ただ、問題点がはっきりしている分、この日の投球は気にならない様子。数字だけを見れば苦戦した今季を振り返り「(渡米後の)4年間で一番自分に力がある、と自信を持っていえるシーズンだった。思うように結果は伴わなかったけど、選手としての幅は広げられる、広がるという実感はある」。オフから取り組んだ体幹強化の成果や、握りを変えたチェンジアップなど、長期的視野に立った手応えは感じたようだった。(共同)

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2010年10月3日のニュース