マートン 誕生日に歴史的な最多安打

[ 2010年10月3日 18:06 ]

プロ野球シーズン最多の210安打に並んだ阪神のマット・マートン

マートンとイチロー 同じ300塁打でもこれだけ違う

マートンに舌を巻く関係者「30本という数は圧倒的に少ない」

珍しい謙虚な阪神助っ人 誕生日に最高の思い出

 【阪神7―2広島】歴史の扉をこじ開けた。イチローが持つシーズン最多安打のプロ野球記録に、阪神のマートンが16年ぶりに肩を並べた。
 210にあと1本と迫りながら迎えた29歳の誕生日だった。それまでの3打席はいずれも凡退。「正直、少し気持ちの部分では(意識は)あった」と数字が頭にあったことを認めた。
 節目に到達したのは七回。2死走者なしでカウント1―1から変化球をとらえて、左前に運ぶ。祝福の歓声に、一塁ベース上でヘルメットを取って応えた。「シーズンを通してファンやチームメートに支えられたので、感謝を表したかった。あそこまでみんなが(祝福)してくれるとは思わなかった」
 更新の懸かった九回2死一、二塁では中飛。ファンの声がため息に変わった。これには日本語で「すいません」と苦笑い。それでも真弓監督は「日本の野球でこれだけ打てるというのは穴が少ないということ。広角に打てるのが(これだけ)打てた理由かな」と評した。
 誕生日に放った記念の一打のボールを同僚のブラゼルから受け取ったマートンは「これからも勝っていく、それだけだ」。優勝は消えたが、2位を目指してバットを振り続ける。

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2010年10月3日のニュース