1年生右腕“大金星”に「勝てない相手じゃない」

[ 2010年10月3日 06:00 ]

早大に勝利し笑顔でグラブを叩く東大・鈴木

 【東大4-2早大】東大の大金星の主役は1年生右腕の鈴木だった。甲子園経験者が並ぶ早大打線を相手に9安打2失点で初完投。大学野球のスター・斎藤にも投げ勝った。

 ナインの手荒い祝福を受け「勝ちが近づいたときに、ベンチの盛り上がりが凄くてそれに乗りました」と照れ笑いを浮かべた。
 直球は130キロ前後だが、低めを突く変化球で決定打を許さなかった。愛知・時習館3年夏は2回戦敗退したが「六大学で野球をやりたかった」と現役合格し、今秋からリーグ戦デビュー。「大学に入る前は凄いレベルの差があるんだろうと思ってたけど、実際にやってみて必ずしも勝てない相手じゃないと思った」。東大に2年4季ぶりの白星をもたらした右腕は、ケロリと言ってのけた。打っては2年生の舘が6回に斎藤から勝ち越し打。新しい力が35連敗の苦い歴史を止めた。

 ◆鈴木 翔太(すずき・しょうた)1991年(平3)5月29日、愛知県生まれの19歳。本郷中2年時には投手として豊橋市内の大会で3度優勝した経験を持つ。時習館3年夏は2回戦で刈谷工に6―7でサヨナラ負けを喫した。東大には現役で合格し、文科3類スペイン語学科に在籍。1メートル70、65キロ。右投げ右打ち。

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2010年10月3日のニュース