相川2発7打点!ヤクルト、リーグ新の3戦55安打

[ 2010年8月9日 06:00 ]

快勝し満足そうにファンの歓声に応える相川

 【ヤクルト11-4横浜】ヤクルトのギネス打線がまたも記録を打ち立てた。球団タイ記録の3試合連続2ケタ得点。さらにはその3試合での合計55安打でリーグ新記録となった。

 「(試合中のベンチで)そういう記録的な話もしていた。でも、この後、大振りにならないように気を付けないとね」。小川監督代行は反動を心配して苦笑いしたが、すさまじいばかりの打線の勢い。昨年6月14日オリックス戦(京セラドーム)で11打数連続安打を記録し、ギネス世界記録に認定された打線は本物だ。
 その象徴は6番に座る“打てる捕手”相川だ。3回に9号3ラン。4回に適時打を放つと、8回にも10号3ランだ。計7打点の荒稼ぎに、「自分でもびっくり」と目を丸くした。とはいえ、1本目は大家が内角に3球続けたシュート。「(大家には)最近内角を攻められていたんで、打たれるまでは内角に来る」と、捕手らしい配球の読みが根底にあった。
 試合前のミーティング。伊勢巡回打撃コーチが「きょうは15安打8得点ぐらいにしとけよ」とナインに声をかけ、笑いに包まれた。実際にはそれを上回る16安打11得点。これでチームは6連勝。最大19あった借金も5まで減った。
 「打つのは水もの。あくまでチーム打撃でつなぎ、守り勝っていくのがヤクルトのスタイルですから」。1試合2発、2ケタ本塁打。プロ16年目の自身初もの尽くしにも相川は決して浮かれていなかった。

 ▼ヤクルト・ホワイトセル(初回に2戦連続先制打となる二塁打。左翼フェンス上部に当たり)日ごろからウエートをしてるけど、まだまだパワーが足りないみたい。

 ≪G戦でプロ野球記録に挑戦≫ヤクルトは横浜3連戦の安打が17、22、16の計55本。セの3戦連続合計安打としては52年巨人、90年横浜の54本を上回る最多記録になった(プロ野球記録は03年ダイエーの63本)。また、この3連戦の得点は16、10、11とすべて2ケタ。ヤクルトの3戦連続2ケタ得点は03年6月28日広島戦~7月1日横浜戦、06年5月9日~11日西武3連戦に並ぶ球団タイ。10日の巨人戦で過去3度しかない4試合連続2ケタ得点のプロ野球記録に挑戦する。

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2010年8月9日のニュース