プロの選手、監督が選ぶ「最高の試合」発表 1位はあの試合

[ 2010年8月9日 15:08 ]

1994年10月8日、V決戦で中日に快勝、4年ぶりにリーグ優勝を決め、胴上げされる巨人・長嶋監督

【10月8日】94年(平5) 球史に残る「10・8」 動の長嶋茂雄、静の高木守道

【9月26日】01年(平13) 近鉄最後のV 決まり手は代打逆転サヨナラ満塁弾

【4月17日】85年(昭60) 阪神伝説のバックスクリーン3連発 その時、助っ人は…

【10月19日】1988年(昭63) 球史に残る「10・19」それぞれの7時間33分

【3月24日】2009年(平21) イチロー決めた!日本WBC2連覇達成

【9月24日】2000年(平12) 54年ぶりの奇跡!長嶋監督、初めてドームで舞った

 日本野球機構は9日、プロ野球の歴史を彩った「最高の試合」と「名勝負・名場面」について監督、コーチ、選手の計858人に行ったアンケート結果を発表した。「最高の試合」部門は最終戦の同率首位対決、1994年10月8日の中日―巨人が1位に輝いた。
 当時の巨人・長嶋監督が「国民的行事」と名付けた一戦は、槙原―斎藤―桑田の3本柱で継投した巨人が6―3で勝ちセ・リーグを制した。現在は指導者の斎藤投手コーチは「勝利投手になれたことが財産」とコメントし、敗れた中日の山本昌は「長年野球をやっていて、あんな異様なムードで試合をやったのは初めてだった」と振り返る。
 「名勝負・名場面」部門の1位は、昨年10月のパ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージ第1戦で、日本ハムのスレッジ(現横浜)が放った逆転サヨナラ満塁本塁打。「最高の試合」でも4位の一打に、スレッジは「あの感覚は一生忘れられないもの。数多くの選手、プレーの中から選ばれて本当に光栄」と喜びを表した。
 両部門の2位には2001年9月、北川(現オリックス)の代打逆転サヨナラ満塁弾で近鉄がパの優勝を決めた試合が選ばれた。北川は「人の記憶に残ることをできたと思うと幸せ」と懐かしそうに振り返った。
 今回のアンケートは現役の指導者と選手が対象で、上位はほぼ1990年以降の試合で占められる。89年以前では阪神のバース、掛布、岡田の「バックスクリーン3連発」(85年4月)と、近鉄がロッテとのダブルヘッダー第2試合で引き分け、優勝できなかった88年10月19日が「最高の試合」部門の5位に入ったのが最上位。59年の天覧試合、74年の長嶋元巨人監督の現役引退試合など、往年の名シーンは両部門のトップ10にも入らなかった。

続きを表示

2010年8月9日のニュース