中田 驚異の量産ペースの要因は「最初から…」

[ 2010年8月9日 07:45 ]

 【楽天7―1日本ハム】日本ハム・中田が楽天・田中から放った本塁打。伏線はプロ公式戦初対戦となる第1打席にあった。2回2死走者なし。初球から2球続けて、内角高めにツーシームを投じ、空振り、ボール。3球目からは外のスライダー2球で追い込み、フォークボールの連投で空振り三振を奪っていた。

 田中「中田が打って大量点につながっていた試合が続いていた。とりあえず打たせないように、どんどんインサイドを突いてぶつけてもいいという気持ちで行った」

 中田「最初の打席では思った以上に変化球が多かった」

 だからこそ、5回の2打席目。中田は初球の高めのボール気味のスライダーを狙った。結果は打ち損じて、一飛。ベンチで悔しさに顔をゆがめたが、これこそが中田の成長の証。プロ初本塁打から数えて11試合で8本塁打と驚異の量産ペースを誇っている最大要因なのだ。
 中田「今までは真っすぐ待ちで変化球に対応していたけど、今は最初から変化球待ちもできる」

 7月19日に1軍再昇格後、43打数で三振は6。それまで今季は41打席で12三振。三振数が激減したのも、その成果だ。さらに8本塁打すべてを第3打席以降に放っているのも、1、2打席目で球筋、配球を完全にインプットできるようになったからだ。

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2010年8月9日のニュース