峰下1失点完投!佐賀県勢 夏通算35勝目

[ 2010年8月9日 20:55 ]

<旭川実・佐賀学園>力投する佐賀学園先発の峰下

 第92回全国高校野球選手権大会第3日は9日、甲子園球場で1回戦4試合を行い、佐賀学園は旭川実(北北海道)を5―1で下した。峰下は7安打1失点で完投。佐賀県勢は夏通算35勝目とした。

 カクテル光線を浴びる甲子園でエースの冷静さが際だった。佐賀学園の峰下が7安打1失点で完投。主将で3番を打つ大黒柱は「上出来。チーム一丸で勝ててよかった」とかみしめた。
 冬場に毎日10キロを走り込んだ。鍛えた下半身を土台に繰り出していく伸びのある直球が生きた。一回2死満塁で142キロを外角低めに投げ込み三振を奪った。「コースにしっかり投げれば打たれない。ホームにかえさなければいい」と顔色を変えなかった。走者を出しても勝負どころでの真っすぐが光り、八回まで0を並べた。
 マウンドではよく笑みを見せた。「きつい顔は出せない。自分が引っ張っていかないと。前はかっかすることもあったけど、3年生になってから意識している」。心身とも成長した右腕が、最後の夏にきらめいている。

 ▽佐賀学園・巨瀬監督「(2死満塁の)一回のピンチをしのいだのが大きかった。まさに守りから攻撃というのをできた」
 ▽佐賀学園・貝原捕手(峰下について)「初戦で緊張するかなと思ったけど、落ち着いてコースに投げられていた」
 ▽佐賀学園・北村剛中堅手(二回、前の打者が送りバントを失敗した後に適時二塁打)「チームを助けようと思って打席に入ったら、いいところに飛んでくれた」

 ▽旭川実・細坂主将「自分たちの実力不足。相手は何枚も上でした」
 ▽旭川実・金丸選手(七回の代打から登場。2安打1打点)「いつでも行ける準備をしていた。いくら打っても勝てなかったのが悔しい」
 ▽旭川実・鈴木投手(二回までに3失点)「立ち上がりを気を付けていたが、高めに浮いて狙われてしまった」

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2010年8月9日のニュース