神港・伊藤 高校通算アーチは94本で幕

[ 2010年7月29日 06:00 ]

<市川・神港学園>サヨナラ負けしガックリひきあげる山本(12)に笑顔で声をかける神港学園・伊藤

 【兵庫・神港学園3―4市川】神港学園の伊藤は、グラウンドでは最後まで笑顔で振る舞った。しかし球場の外で保護者に出迎えられ、最後のミーティングで北原監督が言葉を詰まらせると大粒の涙を流した。「絶対に泣かんとこうと決めていたのに」。市川との準決勝はノーアーチに終わり、延長10回にサヨナラ負け。高校通算最多本塁打記録は94本で終わった。

 「高校野球でやり残したことはありません」。初回に2点を先制も、その後は相手先発・荒池の前にあと1本が出ない。伊藤自身も6回の中前打1本のみ。「絶対長打を打ってやろうと思った」と振り返った高校最終打席も右飛に倒れた。
 「この負けが始まりと思っています。(通算94本塁打は)それだけ打てたことは良いことだと思いますが、僕の本当の勝負はこれから。大学でしっかりやって1年からレギュラーを目指したい」。卒業後は法大に進学予定。次は大学球界を舞台に、アーチを量産する。

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2010年7月29日のニュース