1日天下ご免!逆転の虎7回一挙6得点!

[ 2010年7月29日 06:00 ]

<神・横>7回無死一、三塁、適時打を放った阪神・城島は、代走で交代となった金本(右)に帽子を脱いでおじぎする

 【阪神6―3横浜】単打、また単打。リーグ2位の本塁打数を誇る猛虎打線が、ひたむきにつなぎまくった。「普通は本塁打とか長打もあるんだけど。シングルだけでつないだ。珍しいね」。顔を上気させた阪神・真弓監督も誇らしげだった。

 2点を追う7回。今季3戦3敗と苦手の清水に、わずか2安打に抑えられていた打線に火が付く。先頭・マートンの18打席ぶりの安打となる中前打が合図だった。新井の中前打などで無死二、三塁とし、ブラゼルが同点の右前打だ。6球目に左ひざに自打球を当てたが、激痛に耐えて8球目をはじき返した。「(治療で)間をあけたくなかったので集中した。塁に出て痛みが出たけどね」。何とか一塁までたどり着き、そこで代走を送られた。そんな姿に打線が燃えないわけがなかった。
 金本が右前打で続き、城島も勝ち越し打を右前に運ぶ。さらに浅井の犠打を挟んで、代打・関本は中前へ。終わってみれば2つの犠打を挟んで8打数連続安打。打者11人攻撃で一気に6点を奪った。逆転勝利は早くも昨年に並ぶ29度目。「チームとしてあきらめなかった結果」と喜んだブラゼルは、29日の出場も「(足は)ダイジョウブ」と笑顔で話した。
 前日に、開幕2連勝時も含めて今季4度目の単独首位に浮上。しかし過去3度はいずれも翌日の試合で敗れて同率首位に並ばれるか、2位に転落していた。そんなジンクスを打破し、貯金も今季最多の14。「貯金だけはどんどん増やしたい」と真弓監督。2位に食らいつく巨人の姿は見ない。上だけを見据えていく。

 ▼阪神・マートン ボクの後にみんなが続いてくれたのがうれしい。逆転シーンは見ていて気持ちが良かったよ。
 ▼阪神・城島 打てる球はあまりなかった。みんながつなげてチャンスをつくってくれた。
 ▼阪神・関本 とりあえず外野フライは、と思っていた。みんながつないでくれたチャンス。打てて良かった。

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2010年7月29日のニュース