松井 記録員の判定に泣き連続安打ストップ

[ 2010年7月29日 06:00 ]

<エンゼルス・レッドソックス>二回、エンゼルス・松井はレフトの落球を確認し一塁を急いで回る

 【エンゼルス2―4レッドソックス】エンゼルスの松井秀喜外野手(36)が27日(日本時間28日)、レッドソックス戦で3打数無安打。連続安打試合は6で止まった。

 前日は審判団のビデオ判定の末に14号本塁打をマークしたが、この日は記録員の判定に泣かされた。2回。左翼線への飛球に、左翼手がスライディングキャッチを試みたがグラブが空振り。松井は二塁に達した。
 一度はスコアボードに安打と表示されたが、直後に失策と訂正。ソーシア監督はベンチから記者席に電話をかけ、球団広報を通じて「グラブに触っていないから安打だ」と抗議した。しかし記録員は「打球に追いついている」と反論。主張は認められなかった。
 松井が不運な形で安打を逃し、チームも7安打で2点しか奪えず3連敗。試合前には攻撃面に関する約30分のミーティングを行ったが「結果的には打てなかった。残念。あした出直しですね」とゴジラは懸命に前を向いた。しかし首位レンジャーズとは今季最大の8・5ゲーム差。地区4連覇へは崖っ縁だ。
 開幕前に優勝候補に挙げられたエ軍以外にも、今季は日本人所属のレッドソックスやドジャースなど軒並み苦戦続き。プレーオフ圏内は斎藤、川上が所属するブレーブスだけだが、そのブ軍も2位と最大7差から、この日の敗戦で3・5差に迫られた。95年のドジャース・野茂以来、日本人選手が誰もプレーオフに出場できなかったのは97年のみ。13年ぶりの屈辱を避けるためにも、松井の猛チャージが待たれる。

 ▼大リーグのプレーオフ進出 各地区の優勝チームのほか、2位チームの中での最高勝率の1チームがワイルドカードとして進出する。27日現在でいえば、ア・リーグは勝率・616のレイズ、ナ・リーグは同・564のジャイアンツがワイルドカードの対象となる。

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2010年7月29日のニュース