慎重さが裏目に出た黒田 打線援護もなく…

[ 2010年7月29日 17:22 ]

パドレス戦の7回途中、降板するドジャース・黒田。手前はトーリ監督

 【ドジャース1―6パドレス】地区首位パドレスとの直接対決で、打線の援護は期待できない。重圧から慎重になりすぎ、傷口を広げた。ドジャースの黒田は6回に四球絡みの2失点で逆転され、「1点を守りにいって2点取られて負けてしまった」と悔やんだ。

 1―0のこの回、先頭打者の内野安打と盗塁で1死二塁とされると、マウンドで落ち着きがなくなった。投球前に何度もプレートを外し、ボールが先行する。2番打者に四球で1死一、二塁。ゴンザレスにカットボールを詰まりながら中前へ運ばれ、同点とされた。

 味方打線は主砲ラミレスを故障で欠き、前日までの5試合の平均得点が1・8点。加えて2回に黒田が与えた死球に相手が報復した形で警告試合となり、内角の厳しいコースは攻めにくくなった。黒田は4番打者への四球で1死満塁とされるとハンドリーに犠飛を許し、勝ち越された。7回途中3失点で9敗目。16イニングぶりの失点が黒星に直結した。

 5回までは1安打無失点と快調だった。2回無死二塁でも得点を許さず、粘った。だが、打線はこの日も4安打で1点止まり。黒田は「悪循環にならないように切り替えたい」とため息交じりに話した。(共同)

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2010年7月29日のニュース