山崎“ベテランらしい一発”で楽天トンネル脱出

　【楽天８―２ソフトバンク】５連敗中だった楽天を勢いづけたのは、山崎らしい読みと技術の詰まった先制２ランだった。

　一回２死二塁。「きのう和田にスライダーで攻められたから、きょうもスライダーで来ると思った」と、内角のこの球に反応した。芯で打てば恐らく左に切れていただろう厳しいコースに対し「ピュッと振ろうとしなかったのがよかった」。手前でさばくようにしてバットのやや先でとらえると、打球は左翼席に向かって一直線に飛んだ。
　後半戦初戦で球審への侮辱行為で退場処分を受けたが、翌日には「罰金５万円、カンパして」などとおどけ、雰囲気が悪くならないよう振る舞っていた４１歳。この日はバットでチームに活気を与え「負けて仙台に帰るのとはえらい違い」と、久々の快勝の味をかみしめていた。