雄星に暴行!西武が大久保前コーチを解雇

[ 2010年7月29日 17:15 ]

 西武は29日、2軍選手1人に対する暴力行為などがあったため、大久保博元前2軍打撃コーチ(43)を解雇したと発表した。選手名は公表しなかったが、球団関係者の話から暴力を振るわれたのは注目ルーキーの雄星投手(19)であることが分かった。

 埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見した小林信次球団社長は「暴行は許されるべき行為ではない。非常に重い行為と認識した」と説明した。1、2軍を問わず、シーズン中にコーチが解雇されるのは異例。
 球団の調査などによると、2軍の自主練習で高額の罰金が徴収されている、との選手会からの報告を受けて球団が大久保前コーチに中止を要請したところ、同コーチが訴え出た選手を2軍で調整中の雄星と決めつけ、暴行に及んだ。チームの統制を害する言動も認められたという。暴力行為の詳細は明らかにしなかった。
 これに対し、大久保氏は「大事な時期に渡辺監督はじめ、現場のスタッフ、選手に迷惑を掛けた。解雇の理由については納得できない部分がある。コーチとして不適切な行為をしたことはない」との談話を発表した。
 球団は22日に大久保コーチの職を解き、球団本部長付とする人事を発表。その後は選手をはじめとする関係者への聞き取り調査を行っていた。後任には田辺徳雄編成担当が就き、フロントの管理責任についても今後発表する予定。
 大久保氏は2008年に知人女性に軽いけがをさせた疑いで書類送検され、09年3月に略式起訴された。

 ▼西武・大久保博元前コーチの話 後半戦が始まったばかりの大事な時期に渡辺監督はじめ、現場のスタッフ、選手に迷惑を掛けた。球団による調査が完結した時点で、自ら身を引こうとも考えていた。解雇の理由については納得できない部分がある。コーチとして不適切な行為をしたことはない。一部の報道では私の名誉を棄損する内容が示されている。

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2010年7月29日のニュース