松井秀「内容は良かった」それでもチームは崖っ縁

[ 2010年7月29日 09:06 ]

レッドソックス戦の4回、一ゴロに倒れたエンゼルス・松井秀

 エンゼルスの松井秀喜外野手は28日、アナハイムでのレッドソックス戦に「5番・左翼」で先発し、2打数無安打。内容は四球、一ゴロ、一ゴロで打率は2割5分1厘。7回の守備から退いた。チームは3―7で敗れ、4連敗となった。

 松井秀がしぶとく選んだ2回の四球は同点の起点になり、その後に鋭いスイングで放った打球は勢いがあった。ただ、連敗を抜け出す力にはこの日もなれなかった。

 ベケットに対し「ある程度、球を見極められている」と落ち着きがあった。2回は横の揺さぶりに対応し、4回は一塁手に好捕された。6回の一ゴロも「芯でとらえているから仕方ない」という腰の入った打撃。「スイングも良かったし、打球も強かったし(内容は)良かったと思う」と振り返った。

 試合は1点リードで松井秀が退いた直後に追いつかれ、8回に満塁本塁打を浴びた。この日までの9連戦で2勝7敗と失速し、今季チーム勝ち頭のピネイロが左脇腹痛で長期離脱が決まった。

 ソーシア監督は地区4連覇を「まだあきらめてはいない」と語気を強めた。リーギンス・ゼネラルマネジャーは、記者から来季以降を見据える方針に転換するのかと問われ「今もまだチームが強くなる方法を模索している」と繰り返した。

 次の地区首位のレンジャーズとの3連戦で「直接勝てば必ず(差は)縮まる」と松井秀。逆に土俵際で一気に押し切られれば、夏真っ盛りだというのに秋風が吹きかねない。(共同)

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2010年7月29日のニュース