冷や汗勝利に岡田監督は怒りの薄ら笑い

[ 2010年6月26日 19:54 ]

 【オリックス7―5西武】帆足を攻略し、首位西武に勝った―。試合後のオリックスに、そんな余韻はみじんもなかった。五回までに7―0とリードしながら、最後は一発出れば逆転サヨナラ負け、という冷や汗ものの勝利。「もうちょっと後ろが抑えてほしかった。あとは何もないよ」と話したときの岡田監督の薄ら笑いは、怒りが大きいことを示していた。

 7―2の七回。岡田野球の要とも言えるリリーフエースの平野がつかまった。押し出し死球などで2失点。八回も続投したが、本塁打と安打を浴びて岸田と交代した。前日に続く失点で、KOされたのは今季初。清川投手コーチは「これだけ投げていて、疲れがないことはない。調整法とか工夫して、やらんと」と奮起を促す。
 予定より出番が早まった抑えの岸田は「後ろの3回を平野と2人でやる感じ。頭には入っていた」。速球主体でしのぎ、同じマンションに住む年下右腕の乱調を救った。
 この日、平野の球数は44に達し、岸田は2回を投げた。ほかに信頼できる救援投手は見当たらず、2人の登板過多は指揮官の心配事項だが…。

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2010年6月26日のニュース