松井 後輩・本田の活躍に発奮!4試合ぶり適時打

[ 2010年6月26日 06:00 ]

<エンゼルス・ドジャース>五回裏の攻撃を終えベンチ前でソーシア監督、ナインにグータッチで迎えられるエンゼルス・松井

 【エンゼルス6―10ドジャース】ゴジラも興奮した!エンゼルスの松井秀喜外野手(36)が24日(日本時間25日)、石川・星稜の後輩にあたるサッカー日本代表MF本田の活躍に刺激を受け、ドジャース戦で出場4試合ぶりの適時打を放った。スタンドではこの日も星稜・山下智茂総監督(65)が観戦。恩師の前でのメジャー通算150号達成はならなかったが、世界のトップで戦うアスリートの先輩として、本田には負けてはいられない。

【試合結果


 ボール球になろうかという低めに沈むツーシームを、右前にはじき返した。5回2死一、二塁で2点差に迫る適時打。試合には敗れたが、松井は3試合ぶりの安打に「ゴロだけど、飛んでくれたところが良かったですよね」とうなずいた。
 笑顔の球場入りだった。「そりゃうれしいですよ。同じ学校を出ているわけですから」と喜んだのは、日本代表をベスト16に導いた後輩・本田の活躍だ。米西海岸では午前11時半から生中継が始まり、松井は後半からテレビ観戦した。本田の衝撃の先制FKはハイライトで見たが「結構距離があったように見えたので、素晴らしいですよね」と感嘆。その上で「(星稜の)校訓が社会に役立つ人間の育成ですから。日本中の人を喜ばせているわけですから、社会に役立っていると思います」と誇らしげに語った。
 直接会ったことはないが、サッカー界では数少ない母校の卒業生とあって、W杯開幕前から注目してきた。代表選出後には「ビッグマウスと聞いているので頼もしい。ぜひとも世界を驚かせてほしい」とエールを送った。有言実行で、世界を驚かせている本田。松井自身も、昨季は左ひざの不安から地元メディアに悲観的な見方をされながら世界一に輝き、ワールドシリーズMVPを獲得した。「前評判はあてにならないということ。やってみなきゃ分からない」と言葉に力を込めた。
 メジャー通算150号に王手をかけてから、出場15試合の足踏みとなった松井。本田より一足先に世界の頂点に立った星稜の先輩として、まずは区切りの一発を刻み、6月反攻を加速させたい。

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2010年6月26日のニュース