飯原 指揮官のミス救う一発

[ 2010年6月26日 18:11 ]

 【ヤクルト4―2阪神】1点を追う8回無死一塁、3番の飯原が西村の初球、直球を振り抜く。打球は右中間へ。「風も吹いていて入るとは思わなかった」と自分でも驚く持ち前のパンチ力で、逆転の2ランを放った。

 20日の広島戦では走塁で凡ミス。直後に小川監督代行に懲罰的な交代を命じられた。「迷惑を掛けた分、頑張らないと。一生懸命が僕の持ち味」。その後は出た試合すべてで安打を放つ。ショック療法は効果てきめんで、小川代行は「練習から姿勢に危機感が出ていたから」と目を細めた。

 その小川代行は同点の6回1死一塁、エンドランを城島に外され、好機をつぶした。直後の守り、今度は早めの継投策が裏目に出て勝ち越された。

 それだけに、小川代行は「僕のミスで流れが変わって…。よく挽回してくれた」。厳しく接した選手にこんな形でお返しを受ける。指揮官冥利に尽きる1勝の喜びに浸っていた。

続きを表示

2010年6月26日のニュース