尻上がりに調子上げた清水 持ち味発揮で6安打完封

[ 2010年5月25日 22:54 ]

2年ぶりの完封で5勝目を挙げ、ガッツポーズの横浜・清水

 【横浜8―0ソフトバンク】真骨頂の打たせて取る投球がさえた。横浜の清水が6安打に抑え、2008年8月28日以来の完封勝利。チームの今季初完投を果たした34歳は「うれしい。年を取って長い回を投げられなくなったが、打線が先制してくれ、楽に投げられた」と照れた。

 5番多村に3安打され、二、四回には無死二塁などのピンチを招いた。だが、6番松中を3打席とも落ちる変化球で崩して内野ゴロに仕留めた。27アウト中、ゴロはバントを含めて「17」。「ゴロは大好き。少し早く変化させたりして、うまく引っ掛かってくれた」と言う絶妙な投球に、してやったりの表情を見せた。
 スライド登板の影響か、三者凡退は2度という苦しい投球だった。それでもスコアボードに0を並べ切った要因は「経験」とひと言。尾花監督は「尻上がりにいい感じになった。持ち味を出してくれた」と絶賛した。
 昨季までロッテに在籍した清水が、チームのソフトバンク戦の連敗を8で止めた。「チームが変わったというところを見せないと」。開幕から唯一ローテーションを守る右腕は、頼もしい限りだった。

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2010年5月25日のニュース