おかわり、球団記録に並ぶ8本目の満塁本塁打

[ 2010年5月25日 21:36 ]

3回、先制の満塁本塁打を放ち、中島(3)とハイタッチする西武・中村

 【西武10―7広島】最後は追い上げられ思わぬ接戦となったが、序盤に流れを引き寄せたのは主砲の一振りだった。西武は0―0の三回、投手の許銘傑の内野安打を足場に2死満塁とし、中村が満塁本塁打。「最高の形。そういうところで打てるのはうれしい」とほおをゆるませた。

 広島の岸本の失投を逃さなかった。捕手の石原のミットは外角低めを要求していたが、岸本が投じた球は内角高めへ。甘いスライダーをとらえると、滞空時間の長い打球は真っすぐスタンドに向かった。思わず「切れなくて良かった」と胸をなで下ろしたようにポール際へ飛び込んだ。
 この日、西武ベンチは先発を読み違えた。一回は右翼手の広瀬に2度も好捕され、二回は1死一、二塁から平尾が併殺打。なかなか先制の好機をものにできていなかっただけに、4番打者の働きが大きかった。
 昨夏の球宴で特大の一発を放った広島の地で、通算8本目の満塁本塁打だ。これで伊東勤の持つ球団記録に肩を並べた。記録には「別にないんですけど」と素っ気なかったが、「もっと(状態を)上げて、4番の仕事をできたらいい」と責任感を口にした。

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2010年5月25日のニュース