不振の栗山が決めた!西武、今季初のサヨナラ勝ち

[ 2010年5月4日 19:37 ]

ファンの声援に応えるサヨナラ打を放った西武・栗山

 【西武6―5楽天】4時間半を超える大熱戦で、今季初のサヨナラ勝ちを呼んだのが西武の2番、栗山のバットだ。

 延長十回2死一塁で走者は片岡。盗塁を待ちたくなる場面だが、この日、3安打していた男は積極的だった。「片岡さんがいつスタートを切るか分からない。それなら、甘い球をたたく。それだけを考えていた」
 1ボールから松本の浮いた球を見逃さない。「先っぽだったので、もうちょい飛んでくれ」―。祈りにも乗って、打球は右翼手を超える二塁打に。片岡がホームイン。前日の逆転負けの雪辱を、きっちりと果たした。
 栗山自身にも大きな固め打ちだ。4月中旬から打撃不振に陥り、3割あった打率は2割7分台まで急降下。もともと深夜でも気になれば布団からはい出て素振りを始めるほどまじめな性格。スランプは長期化しがちだが、今回はこれがいいきっかけになるか。
 岸が一回に4失点した試合を打線の粘りで拾った。栗山だけでなく、「適時打欠乏症」に悩む攻撃陣にも大きな一勝になるはずだ。

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2010年5月4日のニュース