藤井、古巣斬りで史上8人目「12球団白星」

[ 2010年5月4日 06:00 ]

<巨・ヤ>躍動感あふれるフォームで好投した巨人・藤井

 【巨人7―2ヤクルト】由規のような150キロを超える剛速球はない。だが試合を支配したのは藤井だった。直球は最速142キロ。スライダー、チェンジアップ、カーブの配球術で凡打の山を築いた。6回を1安打1失点。

 打撃でも2回2死一、二塁から左前打して大量得点の足がかりをつくった。「ヤクルトのみんなに成長した姿を見せたかった。一緒にいた仲間が多いのでいい勝負をして勝てて良かった」と穏やかな笑みを浮かべた。
 6回1死満塁で迎えた打席で、代打を送られて降板したがまだ71球。余力はあった。完投できる体づくりへ長距離のランニングだけでなくダッシュ系の量も増やしている。27日の中日戦(ナゴヤドーム)も7回無失点。翌28日もナゴヤドームのスタンドの階段を繰り返しダッシュ。2試合連続の白星はたゆまぬ努力の証でもある。
 ヤクルト、日本ハムと渡り歩いて3球団、11年目で通算65勝目。プロ入りして8年間在籍したヤクルト相手の白星で史上8人目となるセ・パ12球団勝利を達成した。ゴールデンウイークに入って、愛媛の実家から都内自宅に出向いて料理を作ってくれた母・かほるさん(60)がスタンドで見守る中での快挙に「巨人に入れてもらってできたので感謝している。母親が見に来てくれて少し早い母の日のプレゼントになったと思う。料理を作ってくれて凄く楽だと判明しました」と独特の言い回しで感謝の念を口にした。
 投打がかみ合い、阪神に同一カード3連敗した重苦しい雰囲気を吹き飛ばして、リーグ20勝一番乗り。1日で首位に返り咲いた原監督は「(6回1死満塁で藤井に代打は)点を取ることが最大の防御と思った。そうでない限り投げてもらおうと思った」と絶賛した。新加入した左腕はチームにとって、なくてはならないピースとなっている。

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