「重圧を和らげよう」初めて4番外れた松井秀

[ 2010年5月4日 08:57 ]

レッドソックス戦で左翼の守備に就き、3回にドルーの左前打を返球するエンゼルス・松井秀

 エンゼルスの松井秀喜外野手は3日、ボストンでのレッドソックス戦に「5番・左翼」で先発。4打数1安打で打点はなく、あと1に迫っている日米通算1500打点の達成はならなかった。内容は見逃し三振、中前打、中飛、一ゴロで、打率は2割6分。8回の守備から交代した。チームは8―17で敗れ、4連敗を喫した。

 開幕から守ってきた4番の座を27試合目で明け渡した。松井秀は打順は「基本的に何番でもOK」と言う。ただ「任されているという責任感がある」とも口にしてきただけに内心はどうか。5番打者としては中前に運んだ1安打に終わった。

 得点力不足からソーシア監督は「流れを変えたい」と打線を組み替えた。松井秀は降格ではないと言うが、過去5試合で17打数2安打と苦しんでいただけに「重圧を和らげよう」と気遣った。このカードの間に休養を与える考えもあるという。

 唯一の得点機だった5回2死一、三塁、鋭い打球は前進した中堅手のグラブに収まった。「正面を突いた。それだけ」。日米通算1500打点が足踏みとなったことよりも、4連敗を喫したチームを救えなかった悔しさがすべてだ。

 ヤンキース時代から慣れている球場と見込まれ、今季3度目の左翼守備に就いた。だが、投手陣が打ち込まれ、はるか頭上をゆく白球を4度も見送った。6回、フェンスに跳ね返った打球を直接、右手でつかんで内野に素早く返球した。強い負けん気がにじんだ。

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2010年5月4日のニュース