マエケン5勝目!リーグ投手3冠返り咲き!

[ 2010年5月4日 06:00 ]

<横・広>6回2死一、三塁、横浜・井手を二ゴロに打ち取り、ガッツポーズの広島・前田健

 【広島3―1横浜】満足感はあっても、決して納得はしていなかった。広島の先発・前田健は7安打を許しながらも7回1失点でリーグトップに並ぶ5勝目。防御率1・50、50奪三振と合わせ、リーグ投手3冠に返り咲いた。

 「きょうはダメでした。スピードがないし、変化球で何とか抑えた感じ。でも、悪いなりの投球はできたかな」
 マウンドに上がって数球を投げた時点で理想のストレートには遠く、制球も甘いことを悟った。それでも、以前のように焦ることはなかった。「そういう時はあきらめることです。ただ思い切り投げるだけ」。4月21日阪神戦(甲子園)で自己最速150キロを記録した直球はこの日は146キロ止まりだったが、開き直って右腕を振り続けた。
 4月下旬には昨年から開設した自身のブログのタイトルを変更した。それまでの「初めまして、前田健太です!」から「じゃけん 18・まえけんの頑張るけん」へ。プロ4年目でリーグを代表する投手に成長した右腕に、もう「初めまして」は似合わない。
 4位タイに浮上した野村監督も「まだまだチームとしてマエケンに借りがある」と最敬礼。22歳の若きエースは「チームに信頼してもらえればうれしい」と誇らしげに胸を張った。

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2010年5月4日のニュース