上原 変化球をテスト「もうちょっと精度を上げないと…」

[ 2010年5月4日 16:00 ]

上原 連投テストで2日連続無失点

上原「準備できている」7日にメジャー合流

 序盤からブルペンでストレッチを繰り返す。早く投げたい。その気持ちが伝わってくる。左太もも裏を痛め、故障者リスト入りしているオリオールズの上原は傘下のマイナー、3Aノーフォークのスクラントン戦に6回、2番手で登板し、1回無失点。6日からのメジャー合流を決めた。

 前日(2日)は直球主体に、1回をわずか8球で終わらせた。逆に連投となったこの夜は捕手のサインに首を振ってまで変化球を試した。

 1死一塁の場面では、低めのフォークで空振り三振も奪った。最後の打者は直球で遊ゴロに仕留めたが、追い込むまでは変化球を連投。「もうちょっと精度を上げないと上では打たれる」と反省したが、直球も91マイル(約146キロ)をマークするなど上々の内容だった。

 ここまで再発の恐怖心を抱えながら調整してきた。「(恐怖心が)頭の中から離れることはない。またやってしまうと後がない状況。(頭の)片隅に入れながら今後も投げていく」と口ぶりは慎重だ。

 だが同時に、7勝19敗と最下位に低迷するチームに責任を感じている。「準備はいつでもできている」。ようやく今季の第一歩を踏み出そうとしている。(共同)

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2010年5月4日のニュース