8被弾の悪夢から復活!三浦「ただいま!」

[ 2010年4月10日 06:00 ]

6回を4安打無失点と好投した三浦

 【横浜5-0広島】2週間遅れで開幕したハマのエースがチームに今季初の連勝をもたらした。横浜・三浦大輔投手(36)は9日、広島戦で6回を4安打無失点と好投し、今季初勝利。オープン戦最後の登板となった巨人戦で8被弾と打ち込まれ、開幕投手を回避したエースが高らかに復調を宣言した。7日には元メジャーリーガーの大家友和投手(34)を獲得するなど、尾花ベイスターズに上昇ムードが漂ってきた。

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 懐かしい歓声と温かい拍手が、帰ってきたエースを祝福した。ナインとのハイタッチを終えた三浦はスタンドのファンに一礼。ホッとした笑顔に満足感をにじませながら、お立ち台に上がった。
 「ただいま!ほんとすみませんでした。マウンドに上がる度に一生懸命、声をかけていただいていい投球ができました」
 約2週間遅れの初登板。初回、先頭の東出、梵を連続三振に仕留めてリズムに乗った。唯一のピンチは6回。2死一、二塁から、天谷をフォークで二ゴロに打ち取ると弾むようにマウンドを降りた。広島戦の勝利は07年9月17日以来、約3年ぶり。尾花監督は「エースがきちんと投球してくれるとチームが安心するね」とうなずいた。
 悪夢の8被弾を払しょくした。3月20日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)。4回14安打14失点と大乱調で、内定していた開幕投手を回避した。三浦の仕上がりのバロメーターは、右手人さし指のマメ。固くなると、球が指にかかってスピンの利いたボールが行く。しかし、キャンプ終盤、右肩の張りからノースローが続き、マメが固まるのが遅かった。巨人戦では直球は130キロ台で痛打を食らったが、この日は140キロを計測した。

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2010年4月10日のニュース