元阪神助っ人らと競争中の田沢 厳しい3発被弾 

[ 2010年3月23日 09:31 ]

 レッドソックスの田沢純一投手は22日、フロリダ州フォートマイヤーズでのレイズ戦に1―6の五回から3番手で登板、3本塁打を含む4安打を浴びて1回4失点だった。勝敗やセーブはつかない。チームは9―11で敗れた。

 厳しい立場は自覚している。メジャーに残るためアピールが必要な田沢は「すごい悔しい」とうなだれた。
 昨季33本塁打しているレイズの主砲ロンゴリアに出ばなをくじかれた。初球の外角ストレート。乾いた音を響かせた打球は左中間のスコアボード上部を直撃した。「コースは悪くなかったが(速球を)狙われていたと思う。もっと慎重にいけばよかった」と反省できたのは試合後のこと。強烈な一発に動揺を隠せない。安打の走者を一塁に置いて、左打席のゾブリストに速球を右翼へ。2死後、16日の試合で本塁打された右のロドリゲスに、そのときと同じように高めの速球を右翼に運ばれた。
 開幕時に登録される救援投手は7人か8人。最後の1枠をめぐり、昨季は阪神にいたアッチソンらと競争しているが、ここ3試合で5本塁打されては苦しい。「体調は悪くなかった。本塁打は気を付けているけど、うまくいかない」。メジャーの一流打者に完ぺきにとらえられ、打開策がすぐには見つからない様子だった。

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2010年3月23日のニュース