52年ぶりの聖地1勝!宮崎工・浜田、完ぺき投球

[ 2010年3月23日 06:00 ]

完封勝利を挙げた浜田(左)は捕手・伊比井と歓喜の抱擁

 【センバツ第2日 宮崎工4-0前橋工】うれし過ぎてお立ち台に蹴つまずいた。でも宮崎工の1メートル83の長身左腕が揺らいだのはその時だけだ。エース浜田は小気味よく109球を投げ抜き、2安打無四球完封。「打たせて取ってリズムをつくる理想の投球だった」と笑った。

 全員左の前橋工打線にも「捕手だけを見てたから気にならなかった」。外角への速球とスライダー、ベース近くに立った打者には内角直球を使って狙い球を絞らせなかった。安打を許したのは4回だけ。三塁も踏ませぬ完ぺきな内容。腕が遅れて出てくる独特のフォームも左対左の優位性を高めた。冬場に体重を6キロ増やして球速がアップした成果は確実に表れていた。
 前身の宮崎大淀時代の58年夏以来52年ぶりの甲子園勝利。「一戦一戦勝って最後は優勝したい」。九州勢で春夏の甲子園で優勝がないのは宮崎だけだ。浜田はその言葉に力を込めた。

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2010年3月23日のニュース