尚成シンカー発揮「とりあえずいいところ見せられた」

[ 2010年3月2日 10:51 ]

尚成1発食らいましたが2回4奪三振

 紅白戦に初登板したメッツの高橋尚成は「それなりに思ったところに投げられた。悪くなかった」と振り返った。主力級を相手に3回からの2回を3安打1失点。4回に本塁打を許したが、内外角をうまく突き、無四球で4三振を奪った。
 三振はすべて右打者から。3回に外角スライダーで見逃し三振を奪うと、4回はシンカーを外角低めに決め、三つの空振り三振。速球が140キロ足らずでも、変化球の切れで打者を仕留めた。
 米国で落差が増したという決め球のシンカーに、左腕は「すごく有効だと分かったし、左打者にももっと投げたい。軸になる球だから、すごく自信になる」。本塁打は追い込んでから、効果を試している左打者への内角速球が甘く入り右越えに運ばれた。それでも、「最初の実戦だからこんなもの」と納得している。
 2日のオープン戦登板がビザの取得の遅れで無理になったため、急きょ1日早まった実戦のマウンドで、ミナヤGMにアピールした。メジャー昇格に向け、高橋は「とりあえずいいところは見せられた。次は細かい制球の精度を上げたい」と話した。(共同)

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2010年3月2日のニュース